自爆霊穂“無実ちゃんと十一人の未来罪人

長編ちっくなweb小説の形をした何か。完結済。

【Phase2-B 東胴回理子 残色 白:6 黒:0 赤:2】

なるべくして為ったのか、あるいはしかるべくして然ったのか。 窓はおろか出口の見当たらない真白な閉鎖空間内を更に12等分に区切った各個室。 沙羅は樹矢のいる拾壱号室に、 回理子は紅蘭のいる漆号室に、 冥奈はふるるのいる捌号室に、 それぞれが一人の参…

【Phase2-A 東胴回理子 残色 白:7 黒:0 赤:1】

「のべつ幕無しの二次災害はなんとか回避するに至ったのだが、さてと。まりたん。これから我らはどの様に動いていくべきだと考えている?」 「まずはふるるちゃんから事情聴取、ですかね」 第一回目の投票会の終了後、樹矢と沙羅が一室に集まっていたのと同…

【Phase1-B 南波樹矢 残色 白:7 黒:0 赤:1】

ズタズタであった。 本来であれば胴体に繋がっている筈である右腕が、右脚が、左脚が、左腕が。 そして頭部が、切り離されていた。 おびただしい出血量は、ことが起こってから幾分か時間が経過したからか、赤黒く変色していたとはいえ、沼とまではいかないま…