仕留め損ねた。何度目になるか分からないが、太陽は前髪をぐしゃぐしゃと撫でながら己の詰めの甘さに舌打ちをする。 ボムみに憑かれた後、一日様子をみて出来る限りのことはしたし、やれるだけのことはやったつもりであったのに。まさかあの場面で初戦の勝利…
シャープペンシルの黒芯がぽきりと欠けた。 それが合図かというと、ただの偶然でしかない。しかしながら、ほぼ同時のタイミングで3-C教室後方の扉が、それなりに大きな音を立てて開け放たれた。 その場にいるものが皆、いっせいにそちらに顔を向ける。不自然な…
場が一変する。何だ、この幽霊のような形をした何かは? 「呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーン!!お初にお目にかかるはワタシこと自爆霊穂”無実ちゃんだよ!遭うのはこれが始めてかな?さぁさぁさぁさぁ、早く触り返さないとバーンってなっちゃうよ!!」 …